日本におけるCBDの知名度や人気は確実に広がってきています。実際にCBDアイテムを使ったことのある方や使用を検討している方も増えてきているでしょう。
しかし、実際にCBD商品を使ってみようとすると、何かと疑問や不安がつきものです。そんな方に向けて、今回の記事では、CBDの過剰摂取について解説したいと思います。
・CBDってたくさん摂取しても大丈夫なの?
・オーバードーズ(過剰摂取)の危険性はないの?
など、CBDの摂取量に関して疑問を持っている方は多いはずです。この様な疑問・不安を持たれている方はぜひ参考にしてみてくださいね。
<こんな方におすすめ>
・CBDの過剰摂取について知りたい
・CBDを過剰摂取するとどの様な影響が生じるかについて知りたい
Contents
CBDの過剰摂取に関して
CBDの過剰摂取は深刻に心配する必要がない

まず初めに、結論からですが、CBDの過剰摂取に関して、深刻に心配する必要はないです。そもそもCBDにはTHCの様な中毒性はなく、CBDを大量に摂取しても中毒症状は起きないとされます。WHO(世界保健機構)の調査報告でも、中毒性は非常に低く、安全性が認められています。
また、こちらの文献によると、1日に1,500mgものCBDを摂取しても体に害を及ばさず、安全であることが示唆されています。
1,500mgのCBDとは、スタンダードなCBDオイルである6.6%、10mlのCBDオイルのボトルで計算すると、2本分以上になります。
また、CBDグミの中でも人気があるHemp Babyの通常版のCBDグミが1粒15mgのCBDを含むので、通常版のHemp Babyグミ100個分が1,500mgのCBDに該当します。
CBDオイルやCBDグミを実際に摂取したことがある方であればわかると思いますが、一日にこれだけの高容量を摂取することは考えにくいので、そもそもCBDを摂取しすぎてしまう心配はほとんどないでしょう。
ただ、一点の注意点として、CBDの効果・効能は個人差があるので、先ほどの研究で1日に1,500mgのCBDを摂取しても安全であると示唆されていても、例外がある場合は考えられるので、無理に摂取しすぎるのではなく、自分にあった適量を摂取する様にしましょう。
摂取しすぎると効果が薄まっていく
「CBDの効果をより得るためには、より多くのCBDを摂取すべき」と考えている方もいらっしゃるかと思いますが、基本的にその様な考えは間違いです。
たしかに、CBDの効果をより感じるために、いつもより少し量を増やしたり、少ない量から始めて少しずつ量を増やすことで自分の適量を知るなどの方法は効果的です。ただ、普段摂取している量の何倍ものCBDをいきなり大量に摂取することはおすすめできません。
なぜなら、CBDには釣鐘効果という現象が起こるからです。釣鐘効果とは、一定量の量を超えると効き目が薄くなる現象です。言い換えると、一定のラインまでは量を増やすことで感じられる効果も高まりますが、そのラインを超えて摂取しても、それ以上効果を感じにくくなるという現象のこと。
多量に摂取すれば、それに比例して効果が現れるというわけではありません。

イメージとしては、山なりグラフの様に、一定量を超えると効果・反応が減っていく様なイメージです。
このライン(一定量)には個人差があり、人によって違いが出てきます。ですから、自分の一定量を知ることで、過剰摂取を抑えることもでき、より良い効果を得られるでしょう。CBDには、このように過剰摂取を抑える現象があるため、必要以上に摂取しても無駄になります。
CBDと副作用
報告されている副作用

安全性が高いとされるCBDですが、副作用はないのでしょうか?どんなに安全性が高い医療品にも副作用が表示されている様に、CBD製品による副作用もいくつか報告されています。
下痢・眠気・疲労感・口が乾く・食欲減退・血圧低下・吐き気などの、軽度な副作用がみられることもあります。ただ、これらの副作用はCBD製品を使ったからと言って必ず起きるわけではないです。実際に私もCBD製品を継続的に使用していますが、この様な副作用を感じたことはないです。
また、これらの副作用は人によっては副作用ですが、人によってはCBDの効果・効能と捉えることができます。例えば、CBD製品を使用する人は、睡眠やストレスに課題を感じている方も多いです。その様な方にとって、眠気の副作用はある意味CBDの効果・効能とも捉えることができます。
CBDはWHOも安全性を認めている成分で、アメリカやカナダを中心に世界中で流行しているので、副作用に関して心配しすぎる必要はないでしょう。
ただ、それでも万が一副作用が起こった場合には、CBDやCBDオイルの摂取は一旦中止し、症状が悪化する様であれば、かかりつけの医師などに相談する様にしましょう。
CBD多量摂取による肝機能障害の可能性
先ほど紹介した副作用に加えて、CBDによる人間の肝臓への副作用も考えられています。
マウスを使ったアメリカの研究の報告では、CBDの使用が人間の肝機能にダメージを与える可能性が示唆されています。
また、アメリカで唯一、大麻由来の成分であるCBDを利用し、医薬品として認可を受けている「エピディオレックス(Epidiolex®)」の臨床試験においても、肝臓機能への副作用によって試験から離脱した被験者がいるという事も報告されています。
ただ、エビディオレックス臨床試験やマウスを使った研究でこの様な肝臓へのダメージが示唆されましたが、かなりの高濃度の量のCBDを摂取させていたため影響が出たとの懐疑的な意見もあります。
肝臓へのCBDの副作用については、まだ研究段階ではっきりしたことは分かりません。サプリメントやアルコールなど過剰摂取した場合、肝臓機能がダメージを受けるといわれていますが、それと同じかも知れません。
CBDは1日どのくらい摂取すべき?

CBDの過剰摂取は基本的に問題ないとされますが、では結局どれくらいの量を1日に摂取すべきかと悩む方は多いのではないでしょうか。
適切な摂取量は個人差があるので一概に言えませんが、一般的に軽度な悩みでCBD25 mg/日、重度の悩みでCBD50~250 mg/日ほどの摂取量がおすすめされています。
実際に使用してみることで、効果が薄かったり、逆に効果がありすぎると感じる場合は、効果に応じてCBDの摂取量を薄めたり加えたりすると良いでしょう。
また、CBD摂取量の目安として下記の様な目安も存在するので、一つの例として参考にしてみてくださいね。
・体重20~39㎏の場合:CBD量9~15mg
・体重40~68㎏の場合:CBD量12~18mg
・体重69~108㎏の場合:CBD量18~27mg
・体重109㎏以上:CBD量22.5~45mg
しかし、CBDの効果・効能にも個人差が大きく関係するので、自分に合った一定量を見つけて摂取されることをオススメいたします。
オススメなCBD摂取方法
(1) 少しずつ量を増やしていく

CBD摂取のオススメな方法は、少量から試していくことです。初心者の方はCBD製品を購入したら、まずは少し使ってみましょう。それで、効果が得られない場合、もう少し増やしていく方が間違いなく自分の一定量を見つけることができます。
また、一日に複数回摂取する場合は、タイミングを6~8時間開けると良いといわれています。これも、CBD量や摂取回数に応じて自分で決めて、最適な摂取方法を見つけてください。
CBDを始める場合、摂取量と身体の変化をメモ帳やスマートフォンなどに記録しておくと、CBD製品をどのタイミングで摂取したら良いかが分かります。起床後・昼休み・睡眠前の3段階に分けて使用すると良いでしょう。
(2) パッケージに書かれている容量で摂取する
CBD製品はメーカーによっても容量やCBD濃度が異なります。初心者の方であれば、パッケージに書かれている適量で摂取するのもおすすめです。
ただ、CBDオイルを使用する場合、基本的に、CBD1滴あたりの含有量は、自分で計算する必要があります。例えば容量10mlで5%(500mg)のCBDオイルの1滴あたりのCBD量は次のようになります。
500(mg)/200~250(回)=2~2,5(mg)
となります。これは一般的に1mlあたり20~25滴を基準にしています。
もし10mgのCBDを摂取したい場合、4~5滴のCBDオイルが必要です。この様に今自分が使っているCBD商品がどれほどの容量や濃度で一回の摂取でどれほどのCBDを摂取できるかについて知ることも重要です。
まとめ
以上、CBDの過剰摂取について解説してきました。
・CBDの過剰摂取は深刻に心配する必要がない
・CBDには釣鐘効果があり一定量以上使用したら効果が得られにくくなる
・報告されている副作用もあるが、軽度なものばかり
・CBDの摂取において、少しずつ量を増やしていく&一回の摂取におけるCBD量の把握が大切
CBDの過剰摂取については基本的に問題はないとされますが、過剰摂取しても特に良いことがないので、自分にあった適切な量を知り、適量を摂取し続けることがとても大切です!